「坂道のくだりかた」を考える
人口縮小は深刻な問題を引き起こす重大な社会現象であるが、私たちが本当に解決しなくてはならない課題は何なのか?人びとに対する想像力と思いやりをもち、自分なりの人生を楽しめる「生き心地のよい」社会はいかにして可能か?多様な研究からの提言の書。
【主要目次】
序章 人口縮小! でも、生き心地の良い明日のために(遠藤)
第Ⅰ部 人口縮小! 社会を俯瞰する
1章 人口縮小社会・日本のいま(金子隆一:明治大学政治経済学部特任教授)
2章 人口縮小と時間の中で孤立する人びと(遠藤)
3章 人口縮小社会における都市と地域と〈幸福〉(遠藤)
第Ⅱ部 人口縮小! 何が問題? どう解決?
4章 人口縮小社会をケアするのは誰か(落合恵美子:京都大学名誉教授)
5章 このままでは衰滅する(大沢真理:東京大学名誉教授)
6章 人口縮小問題とイデオロギーとしての「家族主義」(伊藤公雄:京都大学名誉教授)
7章 人口縮小社会におけるキャリア形成(武石恵美子:法政大学キャリアデザイン学部教授)
第Ⅲ部 人口縮小! 医療に何ができる?
8章 人口縮小と生殖医療(石原 理:女子栄養大学栄養学部教授)
9章 人口縮小社会における高齢者(荒井秀典:国立長寿医療研究センター理事長)
10章 人口縮小社会と子どもの生命(水口 雅:東京大学名誉教授)
第Ⅳ部 人口縮小! 技術に何ができる?
11章 人口縮小社会の中での「こども施設」(山田あすか:東京電機大学未来科学部教授、斎尾直子:東京工業大学環境・社会理工学院教授)
12章 多様性が開くインクルーシブな未来社会に向けて(浅川智恵子:日本科学未来館館長)
13章 人口減少社会におけるモビリティ(鎌田 実:東京大学名誉教授)
終章 未来への贈り物(遠藤)