井澤未理は、ある日突然、義理の両親から許嫁の存在を知らされ、名家である後藤家の嗣章と対面する。
後藤グループの傘下企業で役員を務めるほどに優秀な嗣章の無愛想な姿に怯える未理。
彼女は周囲の意向に逆らえず結婚することになるが……。
これまで特殊な環境で生きてきた未理は嗣章との交流の中で自身が無知であることを恥じるように。
それでも、健気に家庭教師の助けを得ながら勉強に励み、嗣章とも少しずつ距離を縮めていく。
そんな平穏な生活が三年ほど過ぎた頃、嗣章が後藤の本家から子どもを求められていることを知った未理は――!?
「ちゃんと感じている声が聴きたい。未理が感じてるかを知りたいんだ」
彼の力になりたい一心で「子作り」を望んだ未理を嗣章は受け入れるのだが……!!