『認知科学と人工知能の未来 ― 超情報場仮説への招待』
人間の思考とは何か?脳はどのように情報を処理しているのか?
本書では、アメリカの大学院で最先端の「認知科学」を学んだ著者が、人工知能とともに進化してきたこの学問分野を、やさしくかつ本質的に解説します。
コンピュータはどのように論理を理解し、推論を行っているのか。人間の脳はそれとどう違うのか。行動主義から機能主義、そして神経ネットワークの進化まで、AIと認知科学の歴史と理論を踏まえつつ、「意味」と「構造」の深層に迫ります。
さらに、著者独自の理論「超情報場仮説」にも言及し、認知科学では解決できなかった“フレーム問題”への新たな視座を提示。情報と思考の未来を展望する、知的興奮に満ちた一冊です。
第1章 私と認知科学(認知科学とは構造主義に取って代わったパラダイム認知科学との出合い ほか)
第2章 認知科学とストロングAI(行動主義と機能主義ミンスキーの「フレーム理論」 ほか)
第3章 人工知能と神経ネットワーク(人工知能のニューラルネット学習可能な人工知能 ほか)
第4章 文法が先か、意味が先か(統語論と意味論ニューラルネットを解析したら文法ができていた ほか)
第5章 認知科学を超えて(認知科学が解決できない「フレーム問題」人間はなぜ「ここはレストランだ」とわかるのか ほか)