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平均寿命の延伸により、多くの人々が人生の最終章において何らかの介護を必要とする時代となりました。親や配偶者など家族の介護に直面する人も増えています。少子高齢化により生じる高齢者介護に関する問題は、私たち一人ひとりの人生に深く関わるため、「自分ごと」として捉え、対応していくことが重要です。
一方で、労働力の減少と財政的な制約の中で、介護保険制度を含む社会保障制度を、持続可能な形で未来へとつなげていくことが求められています。本提言書は、高齢者介護の持続可能性を高め、地域社会に暮らす全ての人々の尊厳を守りながら、安全・安心な生活を確保するための方策を提示します。