「ネコはあなたを想っています。きっと、ときどき、いつも」。
人々とネコたちが紡ぎゆく物語。
最後に渡されるバトンに、きっとあなたの涙は止まらない。
●『優しいパス、届くといいなーー』
サッカー元日本代表、遠藤保仁氏が推薦
フリーライターとして25年のスポーツ取材歴を誇り、
高村美砂名義での著書もある「三宅音」名義での処女小説。
スポーツ取材で培った著者の筆致が人のこころの動きの機微を繊細に描き出し、
めくるめくスピード感とともにネコと人々がつなぎゆく
バトンにあなたの興奮と感動が熱を帯びて走り出す。
「今になって考えると、あの日はとても不思議な1日だった。
いつもなら日が暮れてから一人で公園を歩くようなことはしない。
だが、あの日だけは虫の知らせか、何かに誘われるように公園に足が向いた」
(本文より)。
最後につながれるバトン、エピローグでは感涙必至の意欲作。
見事な展開力、構成力を持つ感動のネコ小説です。
寒空の下で生きる、
全ての野良猫たちに
温かいお家が見つかりますように。
■著者 三宅 音
兵庫県西宮市生まれ。
雑誌社勤務を経て1998年からフリーランスライター・高村美砂として関西サッカー界を中心に活動。
ガンバ大阪の取材はもっとも長く、現在もクラブのオフィシャル媒体等で執筆活動を続けている。
サッカー界での初の著書は、
『ガンバ大阪30年のものがたり』(ベースボール・マガジン社)。
それ以外にも『フットボーラー宇佐美貴史』(エクスナレッジ社)、
『徹する力/明神智和』(KADOKAWA)、
『サッカーってやつは…。/遠藤保仁』(日本スポーツ企画出版社)
など、サッカー選手関連書籍の構成にも多数、関わる。
本作が初めての小説となる。