ラングロワ王国の王女エレーヌは、感情を表に出さないため「お人形姫」と揶揄されていた。
ある日、婚約者である隣国の王太子コンラッドから、別の女性を愛しているという理由で一方的に婚約を破棄され、王家のお荷物となってしまう。
兄であるエリクの計らいで、エレーヌは国境を守護するルサージュ辺境伯リュシアンのもとへ嫁ぐことになる。
初めて訪れた辺境の地は、厳しくも活気に満ちていた。
無骨だが心優しいリュシアンや、侍女のコニーをはじめとする気さくな人々に囲まれ、エレーヌはこれまで抑圧してきた感情を解放していく。
そんなある日、エレーヌがリュートと呼ばれる弦楽器を手に取ると……?
笑いあり、涙あり、ときどき轟音注意!? ハートフル爆笑ラブコメディ!