「10億ゴールドで、わたしと結婚してくれないか」
「おおおおおお、お断りします!!」
貧乏令嬢マリオンは実家再興のため、理想の結婚相手を探していた。
──それこそまさに“お金持ち”!
今宵も婚約者を探すため、これまで以上に気合を入れて乗り込んだ王都の舞踏会だったが、
とある事故をきっかけに変人公爵ことジェイル・カートレッドに酷すぎるプロポーズをされてしまう。
それは10億払うから結婚してくれという、とんでもない内容であった。
そう…この若き公爵、美貌・財力・権力、おまけに天才という完璧ぶりだが、恋愛偏差値は0だったのだ。
いくら理想的な結婚相手でも無駄遣いする人だけはムリ!!!!
一介の子爵令嬢(しかも貧乏)へのプロポーズに10億使うなんて、間違いなく世界一の無駄遣いなはずなのに、彼はそう思っていないようで……?
なぜかさらに気に入られては、お金を使ったパワーアプローチはヒ―トアップする一方。
やがてジェイルはマリオンの抱える問題を知り、力になろうとしてくれるのだが、思っていた以上にその闇は深くて───
天才変人公爵と貧乏りんご令嬢、何もかも違うふたりのすれ違う恋の行方は!?
とんでもプロポーズから始まる身分差もだもだラブコメディ、堂々スタート!