カバーイラスト:安彦良和
戦後の混乱期、北の地の「悪所」で、女たちの革命が起きていた。
1952年冬、北辺の街・帯広で、色街の女たちの反乱が起こる。自らを縛る不法な借金と、そのために身を売る女たち。この不条理に抗って彼女たちは自由のための旗を振った。時は朝鮮戦争のさなか、この女たちの反乱に、様々な立場の男たちの陰謀が絡みつく。「帯広革命都市」宣言。侵攻する北朝鮮特殊部隊を阻止するため、地元の復員兵だった男たちは再び雪原で銃をとる。反乱の末に辿り着いた女たちが見たものは――。
帯広出身の著者が満を持して活写する、「かつてありえたかもしれない」戦後昭和秘史。
※この作品はフィクションです