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山手線の駅名に秘められた“東京の正体”を解き明かす!
・「渋谷」の地名は“盗賊”と“伝説の武士”が関係していた?
・「大塚」は『八犬伝』ゆかりの地。“塚”は古墳のこと?
・「品川駅」実は鉄道創業の地! なぜ品川区にないの?
・「有楽町」の名は、織田信長の弟・有楽斎に由来している?
・「秋葉原」は火除けの神“秋葉権現”の名にちなんでいた!
本書は、江戸文化歴史研究家・小林明が、
日本で最も知名度の高い鉄道路線「山手線」全30駅の背後に眠る
歴史・地名・土地の記憶を、丁寧に掘り起こした一冊です。
各駅の由来を解き明かすことで、現代東京の“地形と地名の謎”がつながっていく。
歴史好きはもちろん、地図好き・鉄道ファン・東京を歩くすべての人へ。
※開業当初の駅舎や古地図なども多数収録
※ビジュアルブックとしても楽しめます!
■目次
・はじめに
・山手線の遍歴
・東京・皇居の正面に立つレンガ造りの駅舎は貴重な文化遺産
・神田・伊勢神宮の領田「神の田んぼ」に由来
・秋葉原・「火除の神」秋葉権現が駅名の起源
・御徒町・江戸時代の下級武士の役職が駅名となった珍しいケース
・上野・江戸の鬼門封じ寛永寺のお膝元、山の手と下町の境に立つ巨大ターミナル
・鶯谷・都から連れてきた鶯が美しいさえずりを響かせたという伝説の地
・日暮里と西日暮里・風情あふれる「日暮らしの里」は「新堀(新しい堀)」が起源か?
・田端・山の手と下町の境界に位置する「端」の駅
・駒込・「駒」はヤマトタケルが目にした馬という伝承も
・巣鴨・徳川慶喜は鉄道建設の騒音に耐えかねて逃げ出した
・大塚・大塚の「塚」は古墳か、櫓か、一里塚か?
・池袋・ホテルメトロポリタンあたりにあった農業用水の水源「丸池」が駅名の由来
・高田馬場・駅名の由来となった弓馬の訓練場は江戸名所の1つだった
・新大久保・新宿に近い多国籍タウンの最寄駅名は「窪んだ地」
・新宿・「新しい宿場町」が駅名の由来となった乗客数1位の駅
・代々木・「代々伝わる木」を起源とする地名が戦国時代からあった?
・原宿・「宿場」を示す古くからの地名が地図から消え、駅名にだけ残った
・渋谷・畑作地帯だった「渋谷村」、さらにさかのぼれば「塩谷の里」
・恵比寿・「ビール」の商品名に由来する全国でも珍しい駅名
・目白と目黒・ともに江戸を護るお不動さんにちなむ不思議なつながりを持つ駅
・五反田・「五反」=70メートル四方の土地が駅名となった?
・大崎・「多くの谷」が入り込むところから「谷→崎」に転じた説が有力
・品川・新橋よりも先に仮開業した鉄道発祥の駅
・高輪ゲートウェイ・賛否を呼んだカタカナ駅名は江戸時代に築かれた「門」
・田町・「田」ばかりの農村が東海道の発展とともに「町」へ
・浜松町・家康にゆかり深い「浜松」の地名を冠し徳川幕府の歴史が盛りだくさん
・新橋・江戸時代初期に架けられた「新しい橋」はどこにあったのか
・有楽町・駅名が織田信長の弟・有楽斎に由来する説は眉唾
・おわりに
・主要参考文献
■著者 小林明(こばやしあきら)
1964年、東京都生まれ。
スイングジャーンル社、KKベストセラーズなど出版社の編集者を経て、2011 年に独立。
現在は編集プロダクション、株式会社ディラナダチ代表として『歴史人』(ABC アーク)、
『歴史道』(朝日新聞出版)などの編集を担当するほか、日本情報多言語発信サイト「nippon.com」、
「和樂web」(小学館)、交通・運輸・モビリティ産業ニュース「Merkmal」、
「ダイヤモンド・オンライン」(ダイヤモンド社)、法律サイト「弁護士JPユース」などに
歴史・文化風俗史の記事を執筆中