あの日の選択は正しかったのか。
ユニフォームを脱いでも人生は続く。
人々の再起と夢の功罪を描く、感動のヒューマンドラマ。
デビュー作で第12回静岡書店大賞
気鋭の新人が放つ待望の第2作
あの日の選択は正しかったのか。
「プロにはいかない」立花国際大学の外野手・笠谷は、神奈川ブルーソックスのスカウト・真柴瑞稀の誘いを一蹴した。
安定した生活を求めて社会人野球に進むと笠谷は言うが、元警察官の瑞稀は持ち前の洞察眼で、本心ではないと疑う。そこには、警察官時代にとある少年犯罪を未然に防げなかった後悔があった。
他の有望選手を差し置いてドラフト上位に笠谷を推す瑞稀。スカウト陣から反対の声が上がるなか、瑞稀は笠谷の本当の想いを探り始めるが……。
夢に翻弄される者たちを描く感動の物語!