〈シグマフォース〉のジェームズ・ロリンズ、最新ファンタジー・アドベンチャー
月が堕ちる予言とともに、少女は立ち上がる。
舞台は運命と出会い会が待つ氷の果てに──
失われた絆、裏切り、そして予言。少女は真実を求めて旅に出る。
凍てつく世界に待ち受ける謎。
奇跡の力を持つ少女は、翼をもつ弟とともに禁断の氷壁を越える。
迫る終末、揺らぐ記憶、目覚める古代――
これは、運命に抗う者たちの黙示録。
〈あらすじ〉
氷に覆われた世界で運命が目を覚ます。
真実が暴かれる時、世界は再び動き出す──
ムーンフォールによるアースの破滅を予言したニックスは、それを阻止するため仲間たちとともに永遠の夜が続く大氷原を目指す。その途中で巨大コウモリ――ラーシュクの群れに襲われ、不時着した氷の下には「クレイシュ(揺りかご)」と呼ばれる世界が広がっていた。そこで出会ったダールという青年から、「オシュカピア(夢見し者)」という生き物の存在を聞かされる。オシュカピアの持つ不思議な力が導く先には何があるのか? 一方、別行動を取って南クラッシュ帝国に潜入したハレンディ王国のカンセ王子たちは、謎の鍵を握る「眠りし者」の捜索を試みるが、国内の不穏な情勢と、王国との戦争の気配に妨げられる。ようやくたどり着いたマルガードの地で、カンセたちが目にしたものとは?