柳田國男は一九二五年、女性の主体性に着目した記念碑的論考「妹の力」を発表。以降、『婦人公論』誌上で女性読者からの日々の暮らしや言葉についての疑問に答えた。本書は表題作ほか「毎日の言葉」「婚姻の歴史」など同誌掲載の全八篇を収める。問答形式による民俗学入門。文庫オリジナル。〈解説〉佐藤健二
【目次】
妹の力(「婦人公論」1925年10月)
女性生活史(「婦人公論」1941年1月~9月)
毎日の言葉(「婦人公論」1942年9月~43年8月)
大家族と小家族(「婦人公論」1940年5月)
婚姻の歴史(『婦人公論』1943年7月)
錦木と山遊び(「婦人公論」1947年1月)
迷信と邪教(「婦人公論」1950年6月)
個性の教育に(「婦人公論」1952年9月)
[資料] 成人教育の好機関