男女二元論にとらわれないジェンダー・アイデンティティ「ノンバイナリー」についての、日本で刊行される初めてのガイドブック。ノンバイナリーである著者自身の経験や当事者へのインタビュー、統計調査などを基に、基礎知識、関連用語から歴史、人間関係、恋愛、法的問題、医療まで、幅広いトピックをわかりやすく解説。
私は、出生時に割り当てられた性別には違和感がありますが、単にトランスジェンダーだというのでもないし、こちらの対極からあちらの対極へと移動したいと願っているわけでもありません。「he(彼)」や「she(彼女)」と呼ばれるのにも違和感があります。友だちや同僚からは「they」あるいは名前で呼んでもらうのが気に入っています。(本書より)