――私たちは、気づかぬうちに操られている。
テレビやSNSが繰り返し刷り込む「常識」は、本当に正しいのだろうか?
誰もが口にする価値観や当たり前に従っているルールは、実は見えない手によって巧妙に仕組まれた幻想にすぎない。
私たちの判断や行動は、いつの間にか「目先の利益」という罠に絡め取られている。
わずかな金銭的得、わずかな安心感、わずかな承認欲求の満足――それらを差し出す代わりに、私たちは自ら思考停止を受け入れてはいないだろうか。
なぜ、国民の声から乖離した政策を掲げる与党が選挙で勝ち続けるのか?
なぜ、明らかな不正や倫理の歪みが「仕方ない」「どこも同じ」と片づけられてしまうのか?
その裏には、人々の感覚を麻痺させる“新しい洗脳技術”が潜んでいる。
本書は、その恐るべき仕組みを暴き出し、
「お金」「欲望」「常識」という見えない檻から抜け出すための手がかりを示す。
そして、誰もが“情報に流されるだけの存在”ではなく、冷静な判断力を取り戻すための突破口を提示するのだ。
変わらないものなど、この世には何ひとつない。
「どうせ世の中は変わらない」「自分ひとりが動いても意味はない」――そう思った瞬間、
それこそが最大の自己洗脳であり、支配者にとって最も都合のよい諦めである。
――目を覚ますか、それとも従順なまま搾取され続けるか。
その選択は、他の誰でもない、今この瞬間のあなた自身に委ねられている。
※ 本書は2023年9月に株式会社ビジネス社から刊行された『新装版 現代洗脳のカラクリ』を再編集、電子書籍化したものです。