主婦・汐里(しおり)は、夫から浴びせられ続ける心無い言葉に、女としての自信を完全に失っていた。
旅行先のホテルで誘っても、返ってくるのは無慈悲な罵倒。
『うわ、お前の乳首、黒くてマジで萎える』
『下のほうもどうせ黒ずんでんだろ。汚くて女として終わってるよな』
傷つき、ホテルを飛び出した汐里が、一人ビキニ姿で涙する昼下がりの砂浜。
そこで出会ったのは、太陽の匂いがする年下のサーフインストラクター・カイだった。
彼は、汐里が長年抱えてきた「黒ずみ」というコンプレックスを、最高の笑顔で全肯定する。
「は? 黒いの、最高じゃん! 完熟した果実みたいで、超エロい!」
「マジで美味そう…チョコレートみたいなその乳首、舐めてもいい?」
夫が「汚い」と見下した黒い蕾(つぼみ)を、彼は宝物のように舐め上げ、 夫が「終わってる」と嘲笑った秘部を指と舌で貪る。
人目もはばからぬ昼の岩陰で、カイの極上テクで「本物の快感」を知ってしまった汐里。
彼女は自らカイを砂浜に押し倒し、その極太の楔に跨る。
これは、私を女として否定した夫への、復讐の儀式。
※ジャスミン書房エピソードは1話完結の短編官能レーベル。通勤時間や眠る前に読める“濃密で短い官能”をお届けします。