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人から人へ、国から国へ
十字軍が遠征したり、王族の子女が他国にお嫁に行ったりすると、それにともない、お菓子も移動し発展していたのです。
お菓子一つひとつが持つストーリーを、古代から現代へと並べて掲載。
ページをめくるたびに現代へと近づき、まるで「お菓子」で時代を旅する気分になります。「お菓子MAP」やお菓子にまつわる「人物index」、レシピやペアリングのページも。
この楽しくてロマンチックで美味しい西洋菓子の本を読みながら、「飲み物だったチョコレートを固めようと思ってくれてありがとう!」「プリンから脂身を取り除き甘いお菓子にしてくれてありがとう!」「ガスパリーニさん、メレンゲを考案してくれてありがとう!」などと、何度も御礼を言ってしまうことでしょう。
◎マシュマロ・・古代エジプト時代は、咳止めキャンディー。19世紀フランスやドイツに渡ってふわふわに。
◎マリトッツォ・・ルーツは古代ローマにあり。働く夫のための栄養たっぷりの食事だった。「マリトッツォ」の語源の「マリート」は夫の意。
◎ドラジェ・・古代ローマ 菓子職人のドラジェがアーモンドをはちみつの壺に落としたことがきっかけ。
◎クレープ・・十字軍が遠征から持ち帰った中国産の蕎麦の粉を使った粥だった。あるとき焼けた石の上にポタリと落ち…。
◎チョコレート・・カカオが渡欧して300年。それまでの飲み物だったチョコレートが、1847年ついにイギリスで固形物に!
◎カヌレ・・ワインの産地に生まれた逸品。ワインのオリを取り除くためには卵白が必要。そこで大量に残った卵黄が修道院に持ち込まれ、その結果カヌレが生まれた。
・・・・いままで美味しく食べていたお菓子にこんなエピソードがあったなんて!