レジェンドBL作家・四谷シモーヌの初小説「俺はお前の天使になりたい」(1997年刊)が、電子書籍として復刻!
幼い頃に両親を亡くした巽は、父の親友の息子、貢と兄弟のようにして育つ。巽は「居候」の負い目から、貢を好きだという気持ちをずっと隠していたのだが…。
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「貢、俺が側にいてやるよ。だから、泣くな!」
俺が、お前のこと、守ってやるから――――――。
その時、腕の中のマシュマロが、シュークリームのように嬉しそうな声で囁いた。
「巽くん、じゃあ、今日からきみは僕の天使ですね……」
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(イラスト:不破 慎理)