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中世キリスト教最大の異端運動、カタリ派とは何か。その起源からアルビジョア十字軍による制圧までをドラマチックに描く。「異端」とは、キリスト教の内部にあって、教会が確定した教義とは異なる解釈を立てる者たちである。カトリック教会は、ユダヤ教やイスラム教など「異教」に対しては緊張をはらみながらも時に寛容さを見せたが、「我らこそが真のキリスト教徒である」と信じて疑わない異端者に対しては、徹底的な刑罰と弾圧を加えた。12-13世紀には大小さまざまな異端運動が存在したが、なかでも、東方のマニ教を思わせる「善悪二神論」を唱え、教会制度を拒み、ローマを指して「娼婦の家」「悪魔の神殿」と謗る「カタリ派」は大きな脅威だった。とくに南フランスに広がったカタリ派を「アルビジョア派」と呼ぶが、ローマ法王インノケンティウス3世は、それに討伐軍「アルビジョア十字軍」を差し向ける。当時の南仏は、パリを中心とした北部の人々を「フランス人」と呼び、みずからは「フランス人」とは考えない独自の社会だった。しかし、20年におよぶ陰惨な戦いは、フランス国王の征服戦争として終結し、異端の終焉とともに南仏社会を変質させていく。巻末解説を図師宣忠氏(甲南大学教授)が執筆。〔原本:『世界のドキュメント(4)異端者の群れ』(新人物往来社刊、1969年)の改訂新版『異端者の群れ―カタリ派とアルビジョア十字軍』(八坂書房刊、2008年)〕目次はしがき序章 聖ベルナールの怒り1 呪いの町2 信仰の掟3 異端の運動4 カタリの発現第一章 南フランスの風雲1 南部の国々2 吟遊詩人3 豊かなる南ガリア4 軽い土と重い土5 不完全封建制第二章 異端カタリ派1 バルカンの遠き祖たち2 異端の書3 善き神と悪しき神4 絶望の戒律5 異端者の群れ6 完徳者と帰依者第三章 アルビジョア十字軍1 アルビジョア派2 ローヌ河畔の惨劇3 ベジエの虐殺4 カルカッソンヌの攻囲5 征服者シモン・ド・モンフォール第四章 百合の紋章1 フランス人との戦い2 ミュレの合戦3 王旗の登場4 異端審問後日譚あとがき解説(図師宣忠)人名索引関連略年表
9784065434253
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