自らの命の危機に遭遇し恨みつらみも蓄積する中で、ステラに寄り添いあくまでも彼女の心の平穏にのみ尽力するテオ。なんて素敵な男性なんでしょう。こういう男性を逞しいというのでしょうね。そして17歳という若さで愛する男性の子供を授かったステラ。人と
しても社会人としても未熟な彼女が実兄である次男ニコスの術中にはまったとしても仕方のない事でしょう。そんな彼女も長兄スタシオに護られて、アリを出産し学業を終え、アリの成長とともに彼女も成長の1歩を歩み始める。父親を求めるアリと時期を同じくして再開する二人。隔てていた6年という期間がとてつもない真実を含んでいた。しかし、この物語ではこの苦悩には言葉のみで語られるだけなのが少々不味いところです。本来ならメインで作画されても良いと感じられるところですがアッサリカット。二人のロマンスのみに重点を置いています。悲しみの色が薄くなっている分印象としてはサラッとしていますが、和解と未来を重点にしていてもこのロマンスには心を惹かれてなりません。
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