ストーリーに特に印象が残らない一方で、いくつものコマで背景以上の存在感を放つ花々の細やかで多様な姿がとても印象的。
あちこちの画面を覆い尽くさんばかりの植物は、香水の原材料が花に関わることからも重要なモチーフだが、二人のシーンは、その
分少し喰われたように思えた。
メインキャラが同一人物に見えくいことが時々あった。
ストーリーの展開力に疑問がある。
彼が経営に当たっていた銀行はどうしたのか?
屋敷の担保力の査定が安易で、話前半の融資に対する厳しい姿勢としっくり来ない。
彼はアメリカで何をして過ごすというのか?
香水作りの才能と、後継者としての経営センス、クルーズ、銀行の株価云々、ヒロインのアメリカの家とフランスのおじさんの香水製造の祖業との関係、などなど、いろいろ不明。
個々のエピソードの繋がりあいが薄い。
ただし、「たとえ愛を失う日が来ても愛し合った日々が消えることはないんだ」のところは、入って来た。
星は3.8か9位のつもりで。
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