1・2巻約200、3巻233ページ。
中世騎士物語とスペースファンタジーがドッキング。学研の「学習」高学年に載ってそうな、見やすい絵柄と短いお話の連作。
貧乏男爵の理想の乙女を求める旅路、高貴なる者としてあろうとする男爵の心意気(弱きを
助け公正であろうとし女性を尊重)が、作品を支えてすっきり爽快。少々頼りないのがまたご愛嬌。見た目が猫系なのも良いですね。
年代物のロボットと助けた吟遊詩人を従えて、さまざまに繰り広げられる楽しいかけあいと冒険譚、あちこちで顔を出す悪友サッヴァ伯爵(犬系)との微妙な関係も良かったです。
「理想の乙女」の顛末や、少しスケールを大きくしての物語のまとめ方、とても楽しくまとまった作品でした。
小ネタもものすごくたくさん仕込まれていると思うのですが、私はたぶんほとんどわかってない……！わかる方にはより一層楽しめるかと思います。
サバ缶が好物の男爵のカバンがお気に入り。ちょっとかわいい。
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