家庭環境が不遇で、幼い二人が互いを支え献身し合う。
ある種の依存もそこにはあるけれど二人で生きていきたいという執念が良かった。
大正処女〜の登場人物もゲスト出演。珠彦さんの出番が1シーンで少し残念。
珠代に精神や性的虐;待を受け歪めら
れた仁太郎が常世との再会で安らいで、仁太郎との再会で自我を取り戻せた常世が強くなっていく過程も良かった。
そして当時不知の病だった結核に罹患した常世と仁太郎は希望から絶望へ。そして太平洋戦争と戦死の報せ。絶望から更なる絶望、読んでいて苦しかった。
禍福は糾える縄の如し、そんな素敵なエンドでした!
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