このレビューはネタバレを含みます▼
このコミックは、不倫という禁断のテーマに挑んだ作品です。
禁断だからこそ魅力が倍加するのではないでしょうか?
つまり周囲の人間も巻き込んだハラハラ・ドキドキ+ドロドロと刺激が満載です。
本来、人は制度や枠に縛られたくない!という願望があります。
そして深層心理に潜む欲動エネルギーの噴出により、これを破壊する衝動を感じ、それを実現すると快感を覚えるといった困った性癖も・・・
さらに言えば、哺乳類でも人間だけは成人に達するのが遅く現代では子供が18~20歳ぐらいまで育児・養育に手がかかります。
このため一夫一婦制は快感原則を抑え込み、子孫の養育を保証する制度として営々と人類史上築きあげられた文化的な構築物なんです。
人間の種としての保存が懸かっているから、「禁断」なんです。
しかし我慢や面倒なことは一切嫌なんです。刺激と快感だけの良いところ取りしたいんです。
それが自由なんですね。限りなく解き放たれた世界に向かって羽ばたきたい。
うるさいことをグダグダ言われたくないんです。
しかし、いつか、護られていた自分を知ることになるのですが・・・
でも今は面倒な護る側には回りたくない!
いや、いや、いや、そうじゃなくて、働くことは結婚生活を続けることは護る側なんですね。
だからこそ、心と身体に欲動エネルギーが溜まりに溜まっているのを吐き出さずにはいられない。
そのような方々のための作品です!