すれ違いはあるもののそこまでの敵対ライバルや嫌な女が出てこないので読みやすかったですし、文華と中原の互いの思いや副業の謎については、読者だけが先に事情が解る流れも読者配慮もされてて気持ちいいです。その上で双方が理解しあえる形にどう進んでいく
のか?というストーリーなので、イライラモヤモヤなく純粋に二人の幸せをただただ願う作品で最後までストレスなく読み進められた素敵な作品でした。ひとつ欲を言えば、この手の作品はどうしても結婚=ハッピーエンド=完結となるケースが多くて、せめて結婚後も新婚夫婦と仕事の両立や公私とも支え合うところが読みたかったです。今どき結婚したら片方が異動になるケースは少なく寧ろメリットのほうが多い。このまま中原が敏腕秘書として成長し、文華が出産し社内託児所を設置し、会長である厳格なパパが孫にメロメロで仕事をサボって託児所に入り浸ったり会長部屋に孫を連れてきて面倒見たり、そういうシチュエーションも描いてくれてたら、もっと文華と父親の確執が雪解けのように改善されていったり、そういうのも読みたかったなと思ってます。続編ないかなー…
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