確かに、靴デザイナーの行動は理不尽で胸糞なのですが、先を読んでいくうち多少納得でき、最後は愛くるしいとさえ思えてきました。彼の独特のファッションもお洒落でかわいいです。人は表面的なもので先入観持ったり、一面だけ切り取って判断してしまいがちですが、自分もそうでしたね~キャラたちも、それぞれ最初の印象とは違い、どんどん魅力が増してゆきます。地味で平凡に見える主人公「その男」がなにげにキュートですね。純粋にタイトルだけに惹かれて読んでみましたが、見つけてよかったと思います。風景や服装、文化など違和感あって検索したら、原作はやはり韓国(그 남자의 하이힐)。なぜ、わざわざ設定を日本にし、人物名も日本名にしたんでしょうね。原作者は現在の社会に対する憤りや皮肉も込めて描いているので、変えずにそのままにすべきだと思います。作品中の靴デザイナーは、「売れる為でもなくお金の為でもなく」靴を作っているのです。作者の創作意図を尊重するなら、変える意味がわかりません。
とにかく展開も早く、飽きないし、番外編も面白いし、最後の最後まで面白いです!特に靴好きじゃなくても華やかなハイヒールたくさん出てきて楽しめます。