思い出されるのは昨日のことだ。
「お兄ちゃんの身体を教材にして、保健体育を教えてっ!」
名門の看護学園に通っている義理の妹の”百合”。
順調に看護師への道を歩んでいるものとばかり思っていたが。
どうやら『男性の身体のこととかやると、頭が真っ白になっちゃう』らしい。
でも、俺の身体を教材にして実習するっていうのは……どうなんだ?
兄弟でそんなことをやっていいのか?
いくら血がつながっていないからといって……。
考えがまとまらないうちに妹が帰ってきた。
義妹は、昨夜の約束など忘れられてしまっているかのようだ。
ひそかに俺は胸を撫で下ろしていた。
やはり保健体育など教えられそうにない。
安堵していた矢先……。
「あ、あの……お兄ちゃん。今夜……保険体育の授業、してね……」
俺は、その言葉に流されるようにうなずいてしまった。
今夜、どうなってしまうのだろう。
それを考えると、胸の鼓動が早くなるのだった……。
「き、気持ちいい……。お兄ちゃんに……
さわってもらって……んぁ、あぁっ、はひぃぃ……」
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