人気者の幼馴染、網谷琥太郎に8年間片想いする青木奏。ノンケの彼を意識してからは、親しくすることが怖くなった。諦めようと柔道に打ち込むも募る想い。そんな折、琥太郎が奏の家を訪ねてきた。憂鬱そうな奏を心配し、旅行に誘う琥太郎。その眩しい笑顔に、奏は最後の思い出作りのつもりで同行を決意する。そして、旅先で意を決して琥太郎に告げる。「友達をやめよう」。そう言われた琥太郎は困惑の色を見せ、「どういう考えかわからない」と問い返す。理由を問われた奏は、いたたまれず逃げ出す。行き着いた先は、幼い頃二人で通った懐かしい体育館だった。