女性不信の彼はヒロインへの愛情を否定し続け、彼女は早くから彼への愛を自覚する。
孤児設定なら、そこに感情を呼び起こす場面がないとその後の展開に気持ちが付いていきにくい。女に騙された描写は、女性不信の決定打としては明確。
パーティの同
伴者、会議の同席者?そこから愛人?
待遇変更に釈然としないものが残った。しかも、ヒロインの冗談みたいな早とちりからと来てる。
パーティシーンが必要な流れでも、パーティ参加者のあり方も、あまりリアルに居そうという存在感がない。ストーリー進行には必要なのに。
暴露本出版が話題性を持つほどの人と恋愛?
三角関係ならぬ多角関係なら、むしろ被害者だろう。
彼と彼女の間の愛情の進行が材料提示が少なくて最後の彼の行動に、理解が及びにくい。
このストーリーに私が期待していたのは「恋」=「罰」、恋は罰となるのかどうか。
恋は恋で、相手が既婚者であろうと恋。相手が自分を騙した人でも恋は恋。否定しても恋という感情はそこにあっただろう。
罰なのは前の恋?今の恋?両方?
作中の台詞の通り、「愛は頭で決めるものではない」、人の感情はどうすることもできない。容認されないものであろうと、頭でやめようとしても、止まらないものだろう。
既婚者と知らなかったということでモラル面で読者の不快感をかわしたことが、タイトルのメインテーマを追求するな上では、やや後退した感がある。
二人が若造と小娘に見えてしまうのも損している。
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