このファザコン野郎
って感じに、タリックに1発くらいお見舞いしてくれるような主人公だったらスッキリするんですが…。
何ていうか、この設定でラブロマンスを成立させるには、それでも愛してるから…と、どこかで許すラインが必要なのは分かるんだけ
ど。犠牲にしたものと受けた精神的苦痛を考えると、全部許して過去の言動も帳消し→ラストは強引にハッピーエンド?というのが、すごく腑に落ちない話でした。
読んでいて、主要な登場人物達の言動がどうにも中途半端で、終始イライラし通しでした
まず、根本の5年前、偽の不義疑惑捏ち上げて気に入らない嫁を追い出した国王。全部許されて天国に行きたいって死の間際に告白→本人だけスッキリという身勝手さ…。
あとは、5年経っても大して成長の見えない主役の2人。ふた言目には父が…父は…ってパパコン全開なタリックも、ちょっと迫られただけで拒み切れないフラフラした主人公も、どちらも欝陶しいキャラでした。
何かこのタイミングですんなり元サヤだと、タリックの精神的な依存の相手が父親から妻に代わっただけに見えてしまって…。本当に彼女を大事に思ってたなら、1度くらい彼女を守る為に父親にぶつかって見せて欲しかったです。それだけで、話全体の印象がだいぶ違ったのに…。
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