異国に嫁ぐ、王族に嫁ぐ、中東に嫁ぐ・・・あらゆる意味でこれまでとは全く別の環境で暮らすことになるのだ、ということをこのヒロインはわかっている。
妹に押し付けられた経緯などどこかに置いて、甥のバックグラウンドも考慮して最大限、甥の養育を、生
後僅か4ヶ月の頃から、自分のことそっちのけで頑張ってきた。
おまけに、情が深いのにハプニングのあと冷静に自分を振り返られる位に知力も高く、他人に依存しないで生きられる自立心も備えている。そんな、自己中と正反対な立派な人柄。守るべきものの為に体を張れる果敢さや熱さの持ち主が、こんなひとが、オーストラリアの人里離れた場所にいた。
マリクには瓢箪から駒の素敵な発見だ。能力の優れた彼だからこそ、ヒロインの魅力を正当に評価出来る。
HQには多い、我が儘姉妹に振り回され続けたヒロインが、幸せを掴む話。
藍先生は大人を描けるから、二人の人となりの描きかたが綺麗に収まってしっくり来た。
マリクの情の深い男性ぶりも良かった。
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