「宝物の思い出になるまであと60年くらい?私耐えられるかな」この物語の一番印象に残った場面です。曾祖父レックスの恋バナに少女の夢を重ねていたサラが、恋人に振られた癒しを求めてレックスの恋の場所を訪れた。そこでマッテオと恋におちた。何の障害も
ない、自然な恋人同士だったのに友人の恋の終わりが、サラとマッテオの間を壊した。言いたいことは山ほどあったはずなのに、それをぐっとこらえて飲み込むサラ。思いっきり抱きしめてあなたのせいじゃないと言ってあげたくなった。マッテオも実直で誠実で愛情にあふれた男性。サラを必要以上に責めることなく立ち去った様には、彼自身の困惑も読み取れて悲しみがこみあげる。サラとレックス、ルチアと娘と孫娘、素敵な家族なのが伝わってきてとても羨ましく暖かな家族を夢見させてくれる。余談だが 以前、旅行でトレビの泉は改装中で見られなかったのを思い出してもう一度旅行したくなった。
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