吸血鬼ドラキュラのモデルであり、残虐の王として知られるワラキア公・ヴラド三世。
その一方で、当時最強のオスマン帝国から母国を守り抜いた英雄であり、
革新的な政治力でワラキアの国力を高めた知略の王でもあった。
本書では、史実とフィクションをまじえ、ヴラド三世の生涯を描き出す。
【3巻のあらすじ】
ワラキア国内の有力貴族を大粛清したヴラド。残るは最大の敵・アルブのみ。
中央集権化を狙うヴラドにとって大きな意味をもつ戦いが始まる。
そしてついに、当時の世界最強・オスマン帝国がヨーロッパ制覇に動き出す。
率いるはメフメト二世。
難攻不落のコンスタンティノープルを陥落させ、“征服者”と呼ばれた男が、
ヴラドの前に立ちはだかる――!