幼い頃に離島で家族と過ごしていた鈴と、島で民宿を営む優太郎。かつて住んでいた、思い出の詰まった大切な家を今後も残すため、鈴は島を訪れます。小さい頃に出会っていたという優太郎との再会をきっかけに、関係を深める二人。島一番の人気者で、民宿の看板息子でもある優太郎が、とにかく漢気溢れる男前で読んでいてときめきました！常に相手を思いやる、優しくまっすぐな優太郎と、気持ちの伝え方が不器用なのに、相手のことを考えすぎて突飛なことをしでかす鈴。家を存続するために起こった事件や民宿での賑やかな暮らしを経て、二人の気持ちがゆっくりと近づいていくプロセスが、もどかしくも甘酸っぱくて胸キュンしっぱなしでした。
お互いを大切に思う純情な二人ですが、ラブシーンはその気持ちがダイレクトに伝わってくるレベルのイチャラブ！優太郎の雄の顔に鈴と一緒にメロメロになりそうです！読み進めるほど二人の魅力の虜になること間違いなし♪

＜あらすじ＞
鈴は放置したままになっていた亡き祖母の家を残したいと、島にやってきた。船から飛び降りた瞬間出会ったのが、民宿の看板息子であり、島一番の人気者の優太郎。ある日、鈴が祖母の家を掃除に行くと、地主である男に襲われてしまい…！？

海辺の田舎に住む美少年・湊は、いかにも訳アリな様子で海辺をフラフラしていたおじさん・沖坂直樹に出会います。実はこの人、湊の母が経営する民宿のお客さんなのですが、都会から来ていて、留学経験もあるらしく。湊はそんな沖坂に憧れを抱き始め、交流を深めるほどにどうしようもなく惹かれていくのですが……沖坂には大切な相手を亡くした悲しい過去があり、そのトラウマから恋愛に憶病になっているのです。離別の恐怖に怯える沖坂を引っ張り上げようとする湊がとても健気で、激しく胸を打たれました。青春を全て投げ打ってでも、沖坂を愛すると決めた湊には惚れざるを得ません！
また、湊に想いを寄せる生徒会長・真田との三角関係もめちゃくちゃ切ない！真田が最後に見せた、敵意に満ちた表情が気になるところ……。次巻は急展開の予感……！？真田が湊を愛する気持ちも報われてほしいし、6年も沖坂を想い続けた湊も報われてほしい！全員の恋を応援したくなってしまう一冊です。

＜あらすじ＞
“ひと夏の恋”にもなれない
「雪解けの恋」「ぼくらが恋を失う理由」で大人気のitzが描く、ゲイの美少年×ワケあり宿泊客のノスタルジックな年の差BL

佐藤アキヒト先生渾身のデビューコミックス、爽やかエロイケメン大学生×不幸体質の純真無垢な高校生の透明感溢れる純情BL……!!
父親が酒乱、一日三回水を浴びせられるのが普通のTHE・不幸体質の高校生・藤原は父親からの暴力により海に倒れていたところ爽やかな大学生・大野と出会います。優しく爽やかな笑顔が印象的な大野にひとめ惚れしてしまった藤原は……？藤原が初めて大野の家に訪問した際、段ボールが落っこちてくるシーンがあるのですが、その中身が「美尻祭」「男尻」などなかなか立派なタイトルのゲイビデオたち！(笑) 元々ゲイの大野は知識も豊富なため慣れない藤原に優しく教える姿がエロい!!前から抱き合いながら迎える初体験の幸福感が見ているこちらまで伝わってきます……！温泉旅行にて浴衣の帯で足と手を縛りながらするソフトSMプレイでは余裕の無い二人の表情にぜひともご注目下さい!!

＜あらすじ＞
やたらと不幸体質の高校生・藤原は、海辺の街で酒乱の父親と二人暮らし。ある朝、父親の暴力を受け海で倒れていた藤原を助けてくれたのは、爽やかな大学生の大野だった。大野にひとめ惚れした藤原の世界は鮮やかに色づき始めて――？

あの人に会えるのは夏だけ…無愛想なイケメン大学生と居酒屋店主お兄さんの、切なくも温かい歳の差胸キュン作品です！
夏限定の居酒屋バイトを3年間続ける隆太は、10歳年上の店主の尚希に特別な想いを抱いていました。大事な彼女がいる尚希相手の恋を終わらせる気でいましたが、最後の年に再会した尚希は独り身になっていて…。無愛想でドライに見えますが、傷心の尚希に思わず想いをぶつける隆太の熱い若々しさにはドキッとしますよね…！一方の尚希も余裕のあるお兄さんかと思いきや、理解のある大人を演じきれず告白に思い悩みます。普段飄々としている人が弱みを見せているところってどうしてこんなに心に来るんでしょう…！？想いを伝えてから季節は廻り、「夏の尚さんしか知らないんだ」「好きになった時からずっと夏しか会えなかったから」と伝える隆太の言葉には往年の想いを感じて見てるこっちも感極まります…！
切なく優しい、愛を感じたい時におすすめの作品です。

＜あらすじ＞
今度こそ――大学生の隆太は、勝ちめのない恋に終止符を打つため、海沿いで居酒屋を営む尚希のもとを訪れる。久しぶりに会った尚希は、彼女と別れ、猫とひとり暮らしていた――。無愛想大学生×10歳上の居酒屋店主の静かに激しく心を揺らす愛

メジャーデビュー直前、手術により歌声を失ったシンガーソングライターの鉄太。失意の日々の中、ギターの音色に吸い寄せられるようにやって来た凪と海辺で出会います。凪の歌声を聴いた鉄太は「この声がほしい」という衝動を覚え、これまで誰にも渡したくなかった自分の曲を、凪に歌ってほしいと懇願するのです。波の音に合う歌声（鉄太談）の彼が海辺で歌うシーンは圧巻！海のような凪の歌声もまるで画から聞こえてくるかのようです。お互いの存在に後押しされ一歩を踏み出し、「鉄太のためにも歌いたい」「全力で凪に尽くす」と誓う二人が胸アツです!!さらに距離が縮まると鉄太のひげに付いたご飯粒を取ってパクリ！と自然にやっちゃう凪にドキッ♡ところが、凪には重大な秘密があり……。
物語は予想外の結末を迎えますが、あちこちに散りばめられたキーワードとコマに、深い愛を感じられるはず。切な系ファンタジーラブ、ぜひお試しください！

＜あらすじ＞
メジャーデビューまであと一歩のところで喉の手術により歌えなくなってしまったシンガーソングライターの鉄太。友人に曲作りを頼まれるも、断り続けていた。そんなある日、海の近くで父親とレストランを営む凪と出会う。

季節は受験を控えた夏のこと。周りにどこか息苦しさを感じる風雅は自分でお金を稼ごうと海の家でバイトすることに。大家族が営む海の家は、常に賑やかで楽しい雰囲気。それにつられ風雅も少しずつ笑顔になっていきます。大家族の末っ子で２才歳下の純はよく手伝いをサボりますが、甘え上手で風雅にもよく懐いていました。そんな眩しい純の存在に風雅は救われ、やがて心の距離が縮まっていき……。
ストーリーに大きな起伏こそありませんが、淡々とした日常が寧ろ心に染み込んでいく作品でした。海水浴や線香花火といったイベントに夏らしさを感じつつ、「二人の関係は今この瞬間だけなのか」と少しセンチメンタルな気持ちにもなります。素直でまっすぐに気持ちをぶつけてくる純に対する感情は羨望なのかそれ以上なのか。風雅の心の仮面が瓦解し、戸惑いながらも大事な居場所になっていく過程が静かに描かれる本作。今後の二人の行く末も見守りたい、優しい夏の物語です。

＜あらすじ＞
受験を控えた夏。ふと思い立ち、大家族が営む海の家でバイトを始めた少年・風雅。そこで出会ったのは大家族の末っ子で２才年下の純。純の太陽のような笑顔を見るたび、心が波立つのは羨望か、それとも…。

きゆひこ先生が描く、穏やかな島で繰り広げられる切なく優しいラブストーリー！
高校時代、大好きだった三島をある理由からこっぴどく振ってしまった石崎。家業を継ぐため故郷の島に戻ってきた石崎は、三島が灯台にこもっていることを知ります。7年たっても三島の笑顔が忘れられない石崎は、彼に会いに灯台へ向かいますが……。
傷ついたままに拒絶を繰り返す三島ですが、大雨でも訪ねてくる石崎のために扉を開いたときのすねたような、覚悟を決めたような表情が切なくて切なくて……！「もう来るな」と言いながらも石崎の夢を見てしまうシーンは、「絶対まだお互い好きじゃん……」とじれったい気持ちになってしまいます。切ないすれ違いを引きずったまま7年経ってしまった2人。笑顔をほとんど見せない現在と、きらきらした高校時代を思い出すシーンの対比が切なすぎる……。その時間を埋めるように寄り添ったり離れたりを繰り返しながら、自分の気持ちに正直になっていく過程をぜひ見守ってほしいです！

＜あらすじ＞
「お前のこと好きじゃなかった、最初から――」石崎には高校三年生の秋、そう言って一方的に別れを告げた相手がいる。７年ぶりに島に戻った石崎は、彼が引きこもりになっていることを聞き、胸に詰まった想いを溶かすべく、訪ねにいくのだが…！？

中高一貫の私立校に通う夏海光太は彼女も出来ず変わり映えの無い高校生活を送っていました。そんな夏の日、クラスメイトの尾栗満から誕生日プレゼントを貰ったことで二人の距離感に変化が……。打ち込んでいたサーフィンを辞めるも未練を残している夏海と、舞の才能がある兄に勝てず悩む満。毎年誕生日プレゼントを渡し合ううちに形作られる特別な関係から生まれる恋心。高校生の苦悩と恋の行方はいかに……。
中学3年から高校までの数年間が丁寧に描かれており、季節の流れとマッチしたストーリーがとても魅力的。高校生という多感な時期に感じる苦悩や挫折に苦しくなりつつも、二人の関係が徐々に発展していくさまがとても愛おしいです。夏海が満への恋心を自覚する瞬間や、満が顔を真っ赤にさせるシーンには思わずこちらまで赤面しそうに……。ウブな二人の恋模様にドキドキが止まりません！
作画もストーリーも綺麗で切ない、ムズキュン純愛BL作品です。

＜あらすじ＞
夏海光太は、打ちこんでいたサーフィンを辞めてから、楽しいけど変わり映えのしない毎日を送っていた。そんなある日、クラスメイトの優等生・尾栗満から誕生日プレゼントをもらう。満の気持ちはわからないまま…。