100年に一度の美形、顔だけ俳優と呼ばれているウミ。そんな彼が、小学校の学芸会で一度だけ会い、たった1人だけ絶賛してくれた「ヤマ」と幸せになろうと頑張るロマンチックな物語です。
一度しか会ったことのないヤマの居場所が分かるやいなや、狂気的なヤマへのラブを成就させるべくヤマのいる地域へお引越し＆ヤマと同じ職場へ飛び込み面接を受け、生でヤマと再会した途端鼻血＆勃〇が止まらない暴走一途っぷりを見せてくれます。一方のヤマは、小さな工場の息子として平凡な生活を送っている彼女持ちの青年なのですが……ウミと再会し、激しいラブコールに毎日苛まれることになってしまうのでした(笑)。
圧巻の「勢い」こそ本作最大の特徴なのですが、突飛な行動の奥底にある真っ直ぐなウミの心情も丁寧に描かれています。そしてウミの正体に気付き、戸惑いながらもヤマが出した結論が……泣いちゃいますこんなん。蜂煮先生のデビュー作とは思えない、新鮮で元気をくれる再会ストーリーをぜひ！

＜あらすじ＞
顔しか評価されない若手俳優のフカイウミは、学芸会で演技を褒めてくれた“ヤマ”という青年の記憶だけを支えに芸能界を生きていた。心が折れかけていた時、会いたくてたまらなかった“ヤマ”を見つけ―？

これぞまさしく“画力の暴力”！ 新鋭・ヒメミコ先生のDK×幽霊の胸にクる純愛ストーリーです！
その暴力性から化け物と恐れられ、孤独な日々を送るDKの椿。そんな彼の前にある日、美しい幽霊・兜が現れ、“モンスター”と“ゴースト”、奇妙な2人の共同生活が始まります。大きな体躯と凶悪な面構えで誤解を受けやすい椿ですが、そんな彼の不器用な優しさをただ1人理解してくれた兜。ただ目の前の椿をありのままに見つめ、彼のために怒ったり、笑ったりしてくれる兜に救われてゆきます。次第に兜への感情は変化してゆき……兜からのお願い事には甘くなってしまったり、2人のときにだけ見せる照れ顔や優しい笑顔だったり、兜への特別な感情がダダ漏れな椿に胸がぎゅんっとなります。生と死の境界線を越えて互いが唯一無二の存在になってゆく2人の尊みが深すぎました……！
果たして生者と死者の恋の結末は……？ 切ない予感しかしない今後の展開から目が離せません！

＜あらすじ＞
化け物と恐れられ、誰からも理解されない孤独な戸純椿は高校の転校初日から暴力沙汰で注目を浴びていた。そんな椿の前に、息をのむほどに美しく宝石の様な瞳を輝かせた勇樹兜が現れ――

「その町に帰ってはいけない」……同級生と学生生活最後の思い出作りのために、祖父が住む海辺の町に旅行でやってきたΩの光。小さい頃はそこで暮らしていたものの、上京してからは両親に言われて絶対近寄ることがなかったその町には、とんでもない秘密が隠されていて……？ 人外×オメガバースは数あれど、本格ホラーとの組み合わせは珍しい……！ 「田舎の風習」と言うワードにビビビとくる方には必ず響くこと請け合いの一作です！
αの臣の強ビジュアルや、攫って無理やり初エッチをしちゃう光への依存っぷりもさることながら、臣を忌まわしい風習から解放しようと行動するΩの光が男前すぎてしんどさが増すのがもう……！ シナリオが良すぎて「え？ デビュー作なの!?」と驚いてしまいます！
タイトルからわかるように、虫が苦手な方は閲覧注意な部分もありますが……！ 平気な方はぜひぜひご一読ください！ 山冨先生の世界観がクセになること間違いなしですよ〜！

＜あらすじ＞
3年生、最後の夏休み。Ωの光は同級生たちと旅行に出かける。行き先は、親から帰ることを禁じられていた光の祖父が住む海辺の町。決して帰ってはならない――、その意味とは……

ネットで自〇配信をするエロ配信者・紫音。バイトの後輩・岳人に正体を見抜かれ、口外しない代わりに配信をプロデュースさせますが、そこはお決まりの……！ 配信後の興奮から身体の関係に……
動画配信に対する興味や性欲には正直だけど、恋愛感情には疎く、下心のない優しさでその気にさせるイケメン岳人にヤキモキさせられます！ 岳人の優しく触れる手に愛にも似たものを感じて期待してしまう紫音がとにかく切なくて……。また、動画配信がテーマとだけあって、豊富なえち描写も魅力的！ 乳首やお尻で1人で気持ちよくなっちゃう紫音の潤んだ表情はもちろん、童貞感溢れる岳人とのえっちはたくさんの吐息が飛び交う独特の表現で描かれており、2人の興奮度がページからぎゅんぎゅん伝わってきますよ！
プレイ自体はノーマルで激しい喘ぎ声もありませんが、昂る熱や愛情、快感、多幸感などがギュッと詰まっていて、心にグッと響く新感覚のエロが堪能できる作品です！

＜あらすじ＞
sionという名前で夜な夜なひとりエッチの様子を配信しているフリーターの紫音は、最近閲覧数が伸びないことを悩んでいた。そんなある日、同じアルバイト先の大学生・岳人にsionの活動がバレてしまう。

最推しギタリストの姫宮と職場の美容室で出会ってしまった美容師の春隆。店長が友人だったことから、その後も個人的に連絡を取る関係に……という、全オタクが羨む展開で進む推し活BLです！
憧れが強すぎて現実を受け止めきれずパニックになる春隆がとても可愛く、コロコロ変わる表情から夢見心地の多幸感が伝わってきます。一オタクとしてめちゃくちゃ共感できますね……(笑)。ライブ会場で抱く崇拝にも似た純粋な憧れの感情と、現実の飾らない姫宮に抱く生々しい独占欲や情欲……戸惑う春隆の苦しい胸の内が丁寧に描かれ、大好きだからこそファンとして弁えようとする春隆の健気さも切ないです。孤高の姫宮が春隆との出会いで心身ともに乱されるさまも可愛らしく、押し倒され激しく求められてときめいてしまうギャップが最高です！
複雑なファン心理や抗えないほどの盲目的な恋愛感情など、繊細な心情描写が魅力的な読み応えのある一作です！

＜あらすじ＞
美容師の春隆は、ギタリスト・姫宮の大ファン。しかし、春隆の美容室に姫宮が来店したことをきっかけに、スターとファンだったはずの二人の関係が変わりはじめ…？

まさに“衝撃作“の一言に尽きます。重いテーマを軸にしながらも、読み始めてしまえば止められない強烈な吸引力……！
冤罪で服役し、絶望から自殺を図った秋鷹を救ってくれたのは、神父の木場。誰もが自分を憎む世界で、唯一自分を受け容れてくれる木場に秋鷹は徐々に依存してゆきますが……。
何かがおかしい……。小さな違和感から綻び始める2人のかりそめの幸せ。木場の口から明かされる真実に頭を殴られたような衝撃が止まりません！ 全てが一本の糸で繋がってゆく展開に快感を覚えると同時に、自分の預かり知らぬところで事件に巻き込まれていた秋鷹の不気味な感覚に同調し、「もう知りたくない……」とページをめくる手が震えました……。
“穢れのない人”とはどちらのことだったのか。あるいは……。本当の愛とは？ 救いとは？いくつもの問いかけを残して物語は幕を下ろします。一度読めば脳裏にこびりついて消えない本作、どうぞ心の準備の上お読み下さい。

＜あらすじ＞
子供を犯し殺した罪を着せられ服役していた秋鷹 一郎。人生に絶望し自殺を図るも、神父の木場に助けられる。ずっと求めていた救いが、ここにあるのだろうか――

トラウマ持ちの隠れゲイと、オープンゲイの後輩が紡ぐオフィスラブ！
男とのキス現場を会社の後輩・甲斐に撮られてしまった藤井。クローゼットゲイの藤井にとってゲイを公言して入社してきた甲斐はまさに相容れない存在でしたが、写真を消す代わりにと乞われ、渋々一夜を共にします。一夜限りのはずがセフレのようになり、時間を共有するにつれ、相手の知らない一面を知っていく……全BLファンが大好きな展開がここにあります！ また、藤井が恋に踏み込めない自分のつらい過去を甲斐に打ち明けるようになるシーンも印象的。恋が人を変える力を持つのなら、このお話は変わる勇気をくれる存在になっていく過程を描くお話と言えるでしょう。
81先生が2人の関係性を丁寧に、そして鮮やかに描いた本作。息を止めてしまうほど美しいのは、彼らの生きる姿が美しいからだと思うのです。ヒューマンドラマでありながらラブ要素もしっかり◎ ラストページの2人の姿は必見ですよ!!

＜あらすじ＞
隠れゲイである藤井隼人は、過去のトラウマから自分の性的指向を隠しながら平穏に生きてきた。ところがある日、同じ会社の後輩・甲斐悠介にゲイであることがバレてしまう。

高校時代からずっと一緒にバンドを続けてきた藍と恵介。藍は高校時代に起きた事件により心に傷を抱え、音楽以外のことはからっきし。その事件の原因が自分の藍への独占欲だと思い罪悪感を抱える恵介は、藍が生きる場所が音楽にあるなら……と一緒にバンドを続け、生活能力がない藍を支えます。心の傷によって他人からの好意が恐怖でしかない藍への想いを押し殺しながらも、本当に献身的に支える恵介が健気すぎて……しかしその中にも「藍は俺がいないと」という独占欲のようなものもうっすらと感じ……良きです……。
サノアサヒ先生の繊細なタッチと切なすぎる2人の姿が合いすぎて、読後は「良〜〜〜！！！」以外の言葉が出ませんでした！ 独特のギャグセンスが光る『俺はヒロインになれません。』を既読の方は、先生の作風の幅広さにヤられちゃってください！

＜あらすじ＞
心に傷を負い、現実から逃げるため音楽に依存してきた藍。恵介は、音楽が居場所になるならと藍を支え続けてきた。止まっていた2人の関係は、ラブソングの制作依頼をきっかけに動きはじめる。