業界の話だから、タイトル通り華やかな、むしろ、けばけばしさすら想像して読み始めました。
でも、主人公は親しみやすい素直な印象のゆるやかな頑張りやさん。彼の評では、ヒロインは一途で真っ直ぐ。
事件あります。過去の事件。彼が信じられ
るのか。
でも、疑うとキリのないことが数々巻き起こる。
その最中に彼は巻き込まれます。別の事件に。ヒロインへ告白したようなものですが、ヒロインは額面以下の受け取りで、自分がアンカーマンの番組なのに彼が主導権。
頑張ってる彼女は、ここで、自分の仕事をしたい。
ストーリーを冒頭から縦串一本貫いてる過去の事件をここで、彼に振ってみます。
実力とキャリアを兼ね備えた彼の見事なグリップで、番組は視聴者に対しては謎の真相を明らかにするライブ中継が、とそして、ヒロインにとってはミスをやらかしたと立ち直れないほど痛恨の放送事故(と思われる大惨事)が、クライマックスに導かれます。
その辺にあるような甘ったるいストーリーでなくて、伝えることや真実を知らせることが使命のメディアが舞台の、勧善懲悪要素まで盛り込んだサスペンス仕立てストーリーです。
予想外な展開が飽きさせないし、スカッともするしで、この作品は、あっという間に読み終わっていながら、ちゃんとラブが入っているのが驚くくらい、複層構造のラブサスペンスです。
ギャグタッチの主人公の絵が、真相がはっきりしないうちのストーリーの黒っぽさを打ち消すように可愛らしい。
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