はぐれ能力者のヒロインは、数字に特異に反応し、また予知能力の持ち主。
彼はとある超能力者一族の長。
もうこれだけで少女漫画が好きな私にはたまらない。(特に、篠原千絵先生の「蒼の封印」の、西家当主の白虎と、目覚めかけた蒼子が、出会ってから
どんどん引かれあっていく光景が頭の隅でチラチラし出した)。
ただ、藤田先生に大きな爆発や事故の絵が、読む前に結び付いたことが無かったので、読んでビックリだ。優しい画風の中、激しい衝撃とか描いている!と。
特殊能力者を扱ってる先生の別のHQ作品は読んでいるが、これはミニシリーズで4巻物、価格のこともあり、ずっと手が出なかった。
そろそろ一連のHQ読みを一段落付けようとしているので、これを読み逃して終えてはならないと、週末にこの第一巻に手を伸ばす。
ラブと謎、能力の発揮、どれも面白かった。
引っ込んでろと言われておとなしくしてない、という設定も私は大好きだから、一冊の中に出会い、接近、夢中、気持ちを認め会う過程の甘さが程よくて、シリーズ一作目の、滑り出しとして期待感を、高めてくれる。楽しみが二巻目に難なく引き継がれた。
不気味な敵と、話の中に詰まっているものがHQ的ではないのにHQコミック界の大御所藤田先生の絵柄の取り合わせが面白い。原作者の出版元がハーレクインだからなのだろうが、別ジャンルとの意外性あるコラボが新鮮。
91頁の「ひぇっ」の顔は私には受け入れられなかった。
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