さっぱりしていて屈託がなく、アナベルは自由な人だ。勝手ではなく。彼女の快活さを他の人も分けてもらって、屋敷内の空気が変わった。いくら実家里帰りあったにしても、これで同一人物と思うのか?双子であることを知らないといったって、やはりお話臭強過ぎ
なくないか?。
ロザベルであると信じていたジャイルズが自分がアホみたい、ばかにされた、そこが厄介なプライドの問題。
思い込みで決めつけたりして良くなかったと独り振り返るシーンあるが、ジャイルズさん、双子の前でもやらないと。
「すり替わった恋」セットで見えなかったアナベルサイドの様子が描写され、双子のそれぞれが離れた土地でどうしているかを、この2セットが総合的に補完した。
ロザベルの為もあり、また意地も見せて、舞踏会頑張るのは良かった。HQは人に仕立ててもらった舞踏会が多いが、このように、自分が招待側に立って頑張るのは素敵なことだと思う。
しかし、私にはわからない。その開催を決めたのはジャイルズなのに、なぜもっと関わって来ないのだ? あなたには仕事ないんですか、と思ってしまう。
そういうものなのだろうか?
どうもジャイルズにいいところが見えないのだ、私には。ヒロインがこの嫌みで高圧男に優しい笑顔を見出だしているのを目にしても、納得出来る顔を見ていない。
ヴェネティアのぞっとする話もあって、しかもこっちも姉妹編「すり替わった恋」サスペンスの別側面を描写しているので、不気味さは少々ある。
ロザベル編で事の次第を知ってしまっているせいか、事件の方は一種慣れてしまったようになり、ラブがサスペンス色より強く感じるということはなかった。
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