トリイはボスのジェフとの不毛な関係を清算するため、異動による昇進を受け入れて、彼のいる街から離れた。心機一転、仕事も順調に進み、私生活にも余裕が出てきたころ、彼女は体の変調に気づいた――ジェフの子供を身ごもっていたのだ。産む選択以外は考えられない。でも、ジェフには知らせたくない。いったい彼はどんな反応を示すのかしら?数日後、ジェフが突然トリイのオフィスを訪ねてきた。どこからか彼女の妊娠を聞きつけたらしい。開口一番、彼は言った。「子供には両親が必要だ、結婚するしかない。結婚してくれ」トリイはなぜか、心がひどく重く冷えきっていくのを感じた。★有能なキャリアウーマンとして、順調な毎日を送っていたはずのトリイに突然訪れた人生の岐路――。本作は1月5日刊『恋愛必勝の法則』、2月20日刊『プロポーズは結婚式で』の関連作です。★