ーー貴方がここにいることで、罪のない者たちが傷つくーー やさしい笑みを浮かべた麗人が伽羅に近づきこう告げた。
伽羅が赦那の伴侶となって数年。幸福の数だけ周囲も平和そのもの。超ブラコンだけど伽羅以外には容赦のない大公爵の兄、その兄のつがいを自称するストーカーな魔界一の天才(ドS)の公爵、そして気さくだけど軍の総大将で英雄な護衛役の親友(密かに伽羅へ片想い)も伽羅の側でいつも通りに過ごしていた。
しかし、そんな日常を揺るがした麗人は、さらに伽羅の心を突き落とす。伽羅が赦那の側にいることは、赦那にとって決して良くないことなのだ、と。 赦那のためを思うならば離れるべきだ、と告げられる。
伽羅が幸福を追えば周囲に迷惑がかかる。最愛の赦那に最悪の事態が起こるなんて……!?
選択を迫られる伽羅ーー。伽羅が見つけた明日の未来は?この幸福は永遠ではないの!?
悩む伽羅が、自分で決意した行動は果たして・・・?