(この体……こんなに熱い……)
友紀は、真冬の寒い部屋なのに、火照るように熱い体を、どうしていいかわからなかった。
(ああ、抱かれたい、おっぱい吸われたい、秘部をいじられたい、ペニス挿入されたい!)
淫らな欲望が頭の芯を熱くさせ、乳房を、下腹部を、ベッドにこすりつけずにいられなかった。
「そんなに体が疼いてるのか……おお、いいぞ!」
「あン……いやッ……いやあッ」
濃厚なベッドシーンがある映画を観て、友紀はさらに体を火照らせた。
セーターの裾をまくり上げ、豊かな乳房をあらわにしたまま、ソフトに撫で回す。
「あたしの……感じやすい、おっぱい」
女流官能作家「一条きらら」の単行本未収録オリジナル短編小説第十五弾。
一流作家ならではの「きららワールド」へお連れいたします。