意思決定は守るべき手順を踏んだからといって自動的にできるものではないが、踏むべき手順を踏まなければ、適切な意思決定は望むべくもない、とピーター F.ドラッカーは述べている。いかなる意思決定にもリスクは伴うとも語るが、本書ではその守るべき手順──問題の分類、問題の明確化、目的の明確化、妥協策の峻別、実行の担保、解決策の有効性の検証──について、キューバ危機やアルフレッド・スローンのゼネラルモーターズ(GM)の事例を踏まえ、解説している。
*『DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー(2024年11月号)』に掲載された記事を電子書籍化したものです。