物語は、いきなりハードな展開で幕を開けます。
妻を早くに亡くした夫とその娘、二人が必死に毎日を生きようとする姿勢に涙無くしては読むことはできませんでした。シングルファザーの様々な葛藤に、逐一胸が痛みました。子供のためを思うと、この成長と
共に悩みの種は無限に出てくるということもひしひしと伝わってきました。
物語終盤での夫の決断とエピローグも、ストンと心に落ちてきましたし、総じて家族の大切さ尊さが実感できる一冊になっていたと思います。人とのつながりが希薄化しつつある現代社会に生きる我々だからこそ、必読する本なのではないかと感じました。
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