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海と毒薬（新潮文庫）

遠藤周作

（5.0）投稿数2件

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作品内容

戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか？　いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか？　神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。

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海と毒薬（新潮文庫）

370pt/407円(税込)

戦争末期の恐るべき出来事――九州の大学付属病院における米軍捕虜の生体解剖事件を小説化し、著者の念頭から絶えて離れることのない問い「日本人とはいかなる人間か」を追究する。解剖に参加した者は単なる異常者だったのか？　いかなる精神的倫理的な真空がこのような残虐行為に駆りたてたのか？　神なき日本人の“罪の意識”の不在の無気味さを描く新潮社文学賞受賞の問題作。

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作品情報

ジャンル

：小説・実用書

小説 > 一般小説 > 文芸一般

出版社

：新潮社

シリーズ

：海と毒薬シリーズ

DL期限

：無期限

配信開始日

： 2014年6月20日

ファイルサイズ

： 0.6MB

ISBN

：

9784101123028

対応ビューア

：ブラウザビューア

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レビュー

海と毒薬（新潮文庫）のレビュー

平均評価：5.0 2件のレビューをみる

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高評価レビュー

コマキさん

(－/－) 総レビュー数：728件

名作。

戦時中の残虐な人体実験。それに関わった人は、なぜ実行したのか、前後どう生きているのか、罪の意識とは。目を背けたくなる現実とどう向き合うのか、向き合えるのか、向き合わないのか。短いけれども、読むのに覚悟のいる、人間の核心に迫る作品。

1件

2023年3月21日

最新のレビュー

ひらりん♪ さん

(女性/－) 総レビュー数：299件

続編「悲しみの歌」と併せて読んでほしい

かつて九州大学医学部で行われた、アメリカ人捕虜の生体解剖事件を題材にした作品。軍部の思惑や医学部内の権力争い、そして「自分を押し流す運命のようなもの」に流されるまま、生体解剖に関わった人々。そしてその「取り返しのつかなさ」に気づいた時にはもう遅いのだ…。この作品の存在を初めて知った10代の頃から、このタイトルの意味を折に触れては考えている。海に垂らした毒が、どんなに薄まってもその存在を無いものにはできないように、どんなに長い時が経過しても過去の罪は（風化はしても）消えないということだろうか。「海と毒薬」とは、「時の経過と、過去に犯した罪」と同じなのかもしれない。この事件のその後を描いた続編「悲しみの歌」を読んでから、特にそう思えてならない。

1件

2025年7月27日