主人公の男子高校生が美人の叔母への性的関心から、叔母の学生時代の後輩をも巻き込みながらついに思いを遂げる、というあらすじ。1992年の著作「叔母と高校生 初体験講座」を、表記の題名・出版社にて再リリースした作品である。ベースは初期作だが、そ
の多くに見られる刺激の強い倒錯プレイはなく(近親モノであることを除き)、思春期の男の揺れ動く心理をこまやかに描写しながら物語が進む。読者を焦らすようにじりじりとストーリーを展開させ、叔母が誘惑するかたちで主人公の願望が果たされる過程が楽しめるが、いよいよという叔母との絡みの記述は短くあっさりとして、かつ、どこかコミカルな表現になってしまっている。他にも叔母と恋人、叔母の後輩とその夫、叔母の後輩と主人公、とそれぞれ見せ場があるが、他作と比べいずれも淡泊な内容。かわりに主人公が自分で慰めるシーンが多く、長い。男の自涜シーンはほどほどに、年上の女性との行為をもう少し濃密に描いてほしかった。ちょっと厳しめとも思ったが、星ふたつとした。
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