本書は、著者の夜明けの夢のなかから湧いてきた、オテントサマに告げられた不思議な大人の「めるへん」です。どなたももっている深層無意識の神話世界へ、著者がご案内します。毎回、全部で10の物語がマンダラのように組み合わされ、時空を超えて、あなたを天空への旅に導いてくれます。普段はあまり自覚していませんが、人間はだれでも自分の神話のなかで生きているのでしょう。それをちょっと思い出させてくれます。どの物語も、クスッと笑ったり、ちょっとナミダっぽくなったり、ショックを受けたりしながら、気がつくと魂が癒されており、日々の俗の世界を離れさせてくれます。どこか読後感がほろ苦く、しかし透明感があり、眼からウロコがキラキラ落ちていくのにも気がつきます。さらに、カタカナで表記された登場するソンザイたちのキャラクターも秀逸で、親しみがもてます。破壊から創造へ、魂を心奥から揺さぶる「オテントサマ」シリーズ (大人のメルヘンNo.1)、ここに第一冊目をお届けします。