本書は、シドニー在住の著者が、あなたへの手紙の形でまとめた日々の所感です。今回は、全部で7つの項目について、述べています。1滅びてほしくない民族・ニホンジン(海外在住者の眼)、2安すぎる中国産のうな丼(夕食日記)、36種類の仏教(宗教の時間)、4イギリス人の常識(読んで・考える)、5ハラキリと朝日新聞(白日夢)、6中退という言葉がない豪州の大学(教育とは何ぞや)、7知得と体得(大拙を読む)、それに、「下手の横好きですが」というタイトルで日々の心境を俳句にまとめています。どの項目も、著者独特の視点で、読者のあなたへ問題を投げかけています。著者は、世界の魁として人格進化しつつあるニホンジンの役割りを、あなたに考えさせてくれています。読者のあなたは、ちょっとショックを受けたりしながら、眼からウロコがキラキラ落ちていくのに気がつくでしょう。著者は、本書を通じて、ニホンジンであるというのは、どういうことであるのか、人間として生きるというのは、どういうことであるのか、を再認識するいい機会を与えてくれています。あなたの魂に語りかけてくる「シドニー無分別庵便り」シリーズ、ここに第1巻目をお届けします。