『暗闇坂〜』の頃から、島田さんのトリックには
「ええ―ーー。。」
と突っ込みたくなるものが多々ありますが、嫌いではありません。
中編「クロアチア人の手」、日本で起こった密室事件のトリックが正にこの類のものだったのですが、
「どんなに
荒唐無稽に見えても、あらゆる仮説から不可能なものを消去して最後に残ったものが真実(うろ覚え)」
というシャーロックの台詞を借りて『モルグ街のさ○人(うろ覚え)』を彷彿し、私はなかなか楽しめました。
無論、収録2編の主題である、旧ユーゴスラビアの第一次大戦前後から現代に至る歴史は、「楽しむ」と表現するところとは対極にあったのですが。
構成は
リベルタス前編
↓
クロアチア人の手
↓
リベルタス後編
となっています。
時間のある時に、リベルタス前後編をつなげて読んでみようと思います。
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