ブランコに乗ると女はたいてい少女の顔になってしまう。そのことをたしかめたくてぼくは彼女を近くの公園に連れていった。わあ、といって小さな板に丸いお尻をのせたとたんやっぱり少女になった。パンツが見えたが彼女はもう少女なのだから何も気にしない。立ち上がって威勢良く漕いで、降りて来た。スタジオに戻って、彼女はゆっくりと服を脱いだ。一枚脱ぐたびに、少女はだんだん大人になっていった。すっかり裸になったとき、ブランコの上で逆行した時間がようやくもとに戻った。けれども彼女のまなざしはまだ少女で、ぼくはそのちぐはぐさにドキドキした。