清澗寺シリーズ6番目。イラスト付き希望。第一部完結の下巻読了。遼一郎×国貴。昭和3年(1928年)。作中では7年経過。遼一郎の右目も危うく、世情も悪く、経済的にも困窮。遼一郎に近づく危険な男。弟の道貴と遭遇した国貴。何だかんだ使える浅野。
話し合い不足のすれ違いで悶々展開。どちらも独りよがりで似た者カップル。一番周囲に迷惑をかけ、一番苦労しているカップルでもあります。
家を守ろうとした国貴が家を捨て、家を壊したかった和貴が家を守るとは不思議な運命。それにしても清澗寺一族の男惑わしっぷりが本当に魔性。
クラウディオ×道貴。昭和4年。上海→ニューヨーク。二人のすれ違いや喧嘩、将来への葛藤等々あり。クラウディオの美辞麗句が冴え渡りました。最後に遼一郎×国貴。静かに暮らしているようで何より。
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