芥川といえば河童や羅生門のイメージしか無かったので、こういうのも書いていたんだなと思った。
姉妹と従兄の三角関係的な、とくに目覚ましい出来事も起こらないうだうだした話。キャラクターも皆俗物として描かれている感じで魅力が無く、誰にも感情移入できず、ストーリーにも全く打たれなかったが、昔の習俗を知るという点では興味深かった。テレビどころかラジオさえ娯楽手段にならない時代、夫婦で火鉢を囲んで結婚式について覚えていることを語るくらいしかやることが無かったんだな、とか。今の感覚だと、なんてつまらなさそうなんだ…と思ってしまうけど、当時の人々にはそれが楽しかったわけで、不思議。